就職活動について知る

そもそも企業研究って必要?何を見たらいいの?

「学校の就職ガイダンスで『企業研究は重要です』って言われたけれど、企業研究って何をすればいいの?どうして必要なの?」そう思われる方が多いのではないでしょうか。

今回は、企業研究とは何か・就職活動の中でどう必要になるのかについてご紹介します。

就職活動を失敗なく有利に進めるための研究

企業研究とは、言葉通り「会社について知る」ことです。一般的には、就職先として気になる会社の「企業情報」「事業内容」「他社との違い」などを調べていきます。
なんだか難しそうに見えるかもしれませんが、どう活かすのかというポイントを押さえれば、就職活動を失敗なく、有利に進めることができます。

企業研究で見るべきポイント

大卒・既卒だけではなく、高卒の就職活動でも企業研究は必要と言われています。どうして必要なのか、どういった所がポイントなのかを見ていきましょう。

企業情報

「当社の社長の名前を知っていますか?」「当社の創業は何年か知っていますか?」これは面接でよく聞かれる質問の1つです。まるでクイズのようですが、聞かれるのには理由があります。

面接を行う側の気持ちを想像してみましょう。会社は、面接を受けに来る人に対して『うちの会社に興味を持ってくれている』と期待しています。しかし、少し調べれば簡単に知ることができる会社の情報を、まったく把握していない人に対してはどうでしょうか?
企業情報について知るということは、会社に対して興味を持っているかどうかのバロメーターの1つになるのです。

事業内容、理念

「当社の印象をお聞かせください」「入社したらどんな仕事がしたいですか?」これも面接でよく聞かれる質問です。入社していない状態で会社の印象やしたい仕事について答えるには、会社の事業内容や理念を知る必要があります。

どんな業界でどんな職種があって、先輩たちはどういった仕事をしているのか、という所から「してみたい仕事」や「なりたい人物像」を。どんな理念を掲げているのか、という所から「会社の印象」を、それぞれ思い浮かべてみてください。そうすれば、おのずと自分の言葉で回答できるようになるでしょう。

他社との違い

「当社を志望した理由を教えてください」この質問はアルバイトでも聞かれることがあるくらい、代表的な質問です。
事務職に就きたい、観光業界で働きたい…といった具体的な希望はあっても、同じことができる会社は複数存在します。その中で、『どうしてこの会社を選んだのか』という質問に答えるためには、もう一歩踏み込んだ企業研究が必要になるのです。

選んだ会社が、その業界の中でどういった立ち位置にあるかを調べてみましょう。規模は大きいでしょうか、小さいでしょうか?仕事をする相手は企業でしょうか、一般の方々でしょうか?グループ会社や海外の会社に属しているでしょうか?
同じ業界であっても、会社の個性はさまざま。そして、そこでできる仕事や働き方のスタイルも異なってきます。他社との違いを調べていき、自分が働く時のイメージを膨らませていけば、志望動機も一緒に固まっていくはずです。

高卒就職に企業研究って必要?

企業研究は、面接などの就職活動を有利に進めるためだけにするのではありません。『実際に就職した後に後悔しない』という点においても重要なのです。

高校生の就職活動は大学生以上とは異なり、かなり慌ただしいスケジュールになっています。高校3年生の7月に求人票が公開され、夏休み中に会社を決め、2学期になれば応募・選考が始まります。受けられる会社の数は決まっており、学校を通してもらった内定は辞退しにくい所があります。
短い期間、限られた応募機会で自分に合っていない会社を選んでしまうことは、就職活動の失敗に繋がるだけでなく、社会人として働き続けること自体を困難にしてしまうのです。つまり、高卒就職こそ企業研究をしっかりとする必要があると言えます。

後悔しない就職活動にするために

企業研究は『後悔しない就職活動』に必要不可欠です。気になる会社を見つけたら、まずはそこで働く自分を想像してみてください。十年、二十年と働いて、活躍している姿が想像できるでしょうか。うまくイメージできないのであれば、自分に合っていないか研究不足の可能性があります。
その会社はどんな社風ですか?結婚したり子供がいる先輩たちはどう働いていますか?どんな知識や技術を身につけたら、将来活躍できるのでしょうか?

就職活動をなんとかこなすためではなく、自分の将来像を具体的にしていくために、気になる会社に興味を持った上で企業研究をしてみましょう。

その他の記事